【経験談】第二新卒転職で公務員は不利ではないが選択肢としてあり?なし?
第二新卒転職したいが、公務員という選択肢もありなのでは?と思い始めている。
しかし
- 第二新卒から公務員って現実的に有り?無し?
- 不利じゃないの?
- メリットデメリット知りたい
と悩まれてはいませんか?
この記事では、第二新卒転職で公務員試験を受けた僕が、メリットや現実についてお伝えしていきます。
先に結論を言うと不利ではないので、下記2つどちらもYesなら公務員はありです。ただしNoなら民間企業への第二新卒転職をおすすめします。
- 受験や資格勉強が苦手ではない
- 興味ない仕事はできる
第二新卒転職で公務員は不利ではなくメリットばかり
ではさっそく、第二新卒転職で公務員を目指すメリットについてお伝えします。具体的には下記6つです。
- 学歴不問・早期離職やブランクがあっても大丈夫
- 第二新卒は社会人経験があるので有利。不利ではない。
- 収入の安定。ボーナスや退職金がまず間違いなく出る
- ほぼ自動で昇給する。賃金アップの波にも乗れる
- 福利厚生や休暇・手当がしっかりしている
- 社会貢献が基本で売上至上主義ではないため、ゴリゴリしてない
学歴不問・早期離職やブランクがあっても大丈夫
公務員は民間企業に比べて学歴・早期離職・ブランクを気にしない傾向にあります。大きく2つ理由があります。
1つめは、勉強科目で点数が良ければ、面接が悪くても受かる場合があること。
受ける公務員職種にもよりますが、下記のようなケースがあります。
勉強科目 | 配点比率:6/9 |
小論文 | 配点比率:1/9 |
面接 | 配点比率:2/9 |
仮に面接が悪くても全体の比率に混ざっているため、勉強科目と小論文が良ければ受かる可能性は十分にあります。早期離職等の理由があっても、勉強を頑張れば打開できるのが公務員なんです。
2つめは、早期離職など同様の境遇の人が多いこと。
採用サイドもこれくらいのことでは即切りすることはありません。僕も実際に公務員試験を受けたことがありますが、もっとひどい人いますので(笑)
第二新卒は社会人経験があるので有利。不利ではない。
受ける公務員職種によって微妙に違いがありますが、30歳以下の人は同じ枠で受験することになります。
つまり新卒と肩を並べて競う試験になるわけですが、第二新卒は新卒と比べて社会人経験があるため有利です。少なくとも不利はありません。
実務経験があるため、小論文や面接で新卒の子らより具体的なことを言いやすいです。また、ある程度のビジネスマナーやコミュニケーション術を身につけていると評価されます。
よく第二新卒から目指すのは不利?と思われる方も多いですがそんなこと無いですよ。
公務員試験は民間企業ほど新卒優位ではない傾向にあります。第二新卒でも全然受かりますよ。
収入の安定。ボーナスや退職金がまず間違いなく出る
今大手にいる方はもしかしたら感じないかも知れませんが、収入が安定している、特にボーナスがほぼ確実に出るのは非常にメリットです。
- 会社は業績が落ちるとすぐにボーナスを減額したり0にしたりします。
- 次コロナのような事が起きたとき
- 普通に業績が悪化したとき
- サイバー攻撃を受けて商品が売れなくなった時
- 会社がSNS等で炎上した時
大手含め今は何が起こるか分からない時代です。
上記のような事案が発生してもちゃんとボーナスが出るのは安心ではないでしょうか。
ほぼ自動で昇給する。賃金アップの波にも乗れる
公務員は良い意味で年功序列っぽさが残っているため、歳を取るごとに毎年普通に昇給できるメリットがあります。
あなたの会社は毎年必ず昇給しますか?公務員であれば突出した成果を出さなくても毎年7~8千円は基本給が増えます。
加えて公務員は民間企業の平均が上がれば連動して給料が上がる仕組みです。
賃金アップブームが来ている今、公務員は特に仕事内容は変わってませんが賃上げが来るでしょう。
昇給、賃上げが安定してるメリットもあるのです。
福利厚生や休暇・手当がしっかりしている
公務員は大手企業並みかそれ以上の福利厚生や手当があります。
- 有給休暇が民間企業より多め(1年目から15日)
- 育休3年も取れる(民間は通常1年)
- 公務員しか入れない特別待遇の保険・年金・住宅ローンなどがある
- カフェテリアプランあり
- 祝金や見舞金は当たり前
などなど、まだまだあります。
大手並みかそれ以上の福利厚生や手当が待っています。
しかも前述の通り入りやすいため、大手を目指すより公務員の方がこの環境を手に入れれる確率は高そうです。
社会貢献が基本で売上至上主義ではないため、ゴリゴリしてない
公務員は基本的に社会貢献を仕事にしています。お金になりにくいけど、社会のためにやらないと行けないことを引き受けているわけです。
そのため利益を求める会社のように、ノルマや売上の圧みたいなのがありません。
- 売上売上ガミガミ言われてもうしんどい
- 態度と声がでかいやつが評価されるのは飽き飽きだ
- 利益のために半ば強引に商品を売るのが嫌になった
- 腰を据えて社会のためになる仕事がしたい
- そもそも利益を追い求める雰囲気が嫌だ
と考えている方に非常におすすめです。
第二新卒転職で公務員を目指すデメリット
続いて、第二新卒転職で公務員を目指すデメリットについてお伝えします。具体的には下記6つです。
- 仕事と並行しながら勉強できる量ではない
- 年齢制限で受験できない場合がある
- 自分のやりたいことはあまりできない
- 偉くなってやる、のし上がってやるな方は向かないかも
- 副業できない
- 無駄な仕事や業務が多く民間とのギャップがある
仕事と並行しながら勉強できる量ではない
受ける職種にもよりますが、勉強科目は約10科目くらい。合格レベルには1000時間の勉強が必要と言われています。
受ける試験まであと何ヶ月あるかにもよりますが、10ヶ月猶予があるとしても平日仕事終わり3時間、土日は6時間ずつ勉強が必要となります。
これ仕事を続けながら継続できますでしょうか?
実際僕も勉強しましたが、仕事しながらは無理でした。
本格的に目指すなら試験勉強に注力するのがベストなため、仕事を辞めなければいけないデメリットがあります。
それか次の試験は諦め、次の次の試験に向けて働きながら勉強を始める手もあります。
ちなみに市役所等ではSPIのみの試験もありますが、市役所は募集定員が少ないので中が必要です。
年齢制限で受験できない場合がある
勉強が間に合わない場合、次の次の試験という話をしましたが、その時にはもう受けれない可能性があります。
特に市役所を志望されている方は要注意です。自治体にもよりますが26歳・27歳までとしているところがあります。
もしいまあなたが25歳であれば、その自治体はあと1回か2回しか挑戦できないのです。
自分が受けたい公務員の受験可能年齢を確認しておきましょう。
なお国家一般職や専門職を志望される場合は29歳までなので、おそらく大丈夫かと思います。
自分のやりたいことはあまりできない
ここからは公務員になった後の話です。
公務員の種類にもよりますが、やりたい事を叶えられない可能性があります。
例えば
- 地域復興の事だけをしたい
- 企画課を挑戦したい
- 福祉に関する事はしたくない
などです。
特に公務員は部署異動が多いです。3年に1回くらいは異動があるため、希望部署に行けてもずっとは厳しいと思われます。
絶対にこれをやりたい、やり続けたい、嫌な仕事は我慢できない方は向いてない可能性があります。
偉くなってやる、のし上がってやるな方は向かないかも
公務員は民間企業で言う部長・課長クラスになるのが難しいです。
なぜなら管理職級は本省や国家総合職と呼ばれる人達が配属されるからです。
一応国家総合職に受かればなれますが、東大等を卒業した人がごろついてますので難易度は非常に高いです。
また市役所等であればなれる可能性は増えますが、それでも辞める人がおらずポジションが空きにくいため難しいでしょう。
少なくとも30〜40代と若いうちに偉くなりたいと考えている方は叶わない可能性があります。
はやく偉くなってのし上がってやろうと考えている場合、向かない可能性があります。
副業できない
2018年頃、就業規則ガイドラインから副業禁止の文字が消え、今では副業が珍しいものではなくなりました。
しかし公務員は法律によって明確に副業が禁じられているため、未だにできない現状があります。
収入面以外にも人間としての視野を広げる、スキルアップ、自己実現の追求ができないのはつらいのではないでしょうか。
ちょっと時代遅れですよね。公務員になると、生活をもっと豊かにしたく収入を増やそうと思ってもできないデメリットがあります。
無駄な仕事や業務が多く民間とのギャップがある
第二新卒は民間企業を経験しているだけに、公務員の少し無駄が多い環境は苛立ちを感じるかもしれません。
- 稟議決裁者が謎に多い
- 何も決まらない会議が多い
- 私必要だった?という会議が多い
- 無駄なのに文章の言い回しを凄い気にする
- まだこれもIT化してないの?という非効率さ
民間企業では考えられないような、非能率さにストレスが溜まる可能性はあります。
効率的でない事が嫌な方は、しんどいかもしれませんね。
第二新卒が公務員を目指すのはありかなしか
ここからは、第二新卒の転職先候補として、公務員を目指すのはありかなしかの話に移りたいと思います。
結論を言うと、個人の価値観によります(笑)
メリットがデメリットを上回って入れば、後悔はしないでしょう。
でもそれだと僕の記事を読んで下さった意味がないので、個人の見解ですが判断基準をお伝えします。
受験や資格勉強が苦手な人はなし
公務員試験は、大学受験より辛かったという人がいるくらい難しいです。実際僕も経験してそう思います。
なので受験勉強が嫌いで嫌いで、Fランク大学すら受からなかった方は厳しい可能性があります。※ここでいうFランは偏差値35未満くらいを想定
やはり公務員試験を突破しなければ、性格的に仕事が向いていてもそもそもなれないので。
また運良く公務員になれたとしても、仕事でも勉強の毎日なので、嫌いならやっていけない気はします。
逆に勉強得意で受験も成功したし、資格もなんだかんだ取れる方はかなりありですね。
興味ない仕事はできない方はなし
デメリットでもお伝えしましたが、公務員は興味ある仕事をしている期間の方が少ないです。
もし興味のない仕事だと一切できなくなる、やる気がなくなる方はなしです。
逆に給料や福利厚生が良いならどんな仕事でも大丈夫という方は、結構向いていると思います。
第二新卒が不利なく目指せる公務員の職種は?
「公務員の種類によりますが」という言葉を連発してきましたが、実際どんな種類があるのか紹介します。
全部あげるとキリがないので、主要なものを紹介します。(それでも多いですが)
国家総合職 | いわゆるキャリア官僚。外務省とか経済産業省の本省で働く仕事。 |
国家一般職 | 外務省とか経済産業省の地方機関で働く仕事。国家総合職が企画仕事とすると、一般職は実務仕事。 |
国税専門官 | 個人や企業がちゃんと納税しているか管理する仕事。税金のスペシャリスト。 |
労働基準監督官 | 企業が労働基準法を守っているか管理する仕事。パワハラとかサビ残とかを無くす仕事。 |
裁判所職員 | 裁判を円滑に行うための事務等を行う。調書を作成したり、判例を調べたりする。 |
都道府県職員 | 東京都や大阪府などの職員。業務内容は住民票の管理や公園の設営など様々。 |
市町村職員 | 横浜市や大阪市などの職員。市役所の受付仕事から、子育て支援など様々。 |
警察官 | みなさんが想像するとおり。犯罪等から人々を守る仕事。 |
消防官 | みなさんが想像するとおり。火事等から人々を守る仕事。 |
第二新卒におすすめの公務員職種はある?
紹介した中でも第二新卒におすすめの職種についてお伝えします。それは下記です。
- 国家一般職
- 国税専門官
- 労働基準監督官
- 都道府県職員
- 市町村職員
上3つは募集人数が多く、倍率も2~3倍なため受かりやすいからです。地方公務員しか選択肢になかった人も、検討はしてみても良いかもしれません。
都道府県職員と市町村職員は募集人数が少なく倍率も高い傾向にありますが、都市部で市町村が多い方は複数併願できますし、仕事としても転勤が限られるのでおすすめという感じです。
第二新卒はどういった試験・勉強内容になる?
公務員を目指す場合どんな科目を学ぶことになるのか、参考までにお伝えしておきます。
こちらも多すぎるので一部抜粋です。
数的処理 | いわゆる数学だがSPIに近い。計算系はもちろん、真偽の問題や空間把握などもある。 |
文章理解 | 現代文と英語に関する問題。 |
人文科学 | 日本史や世界史、地理などの問題。 |
自然科学 | 物理や科学、生物などの問題。 |
社会科学 | 政治経済や国際に関する問題。 |
憲法 | 日本国憲法からの出題。基本的人権、公共の福祉など。 |
民法 | 法律のうち国民に関するもののなかから出題。所有権、相続など。 |
ミクロ経済学 | 消費者の行動など経済を詳細な視点で見た理論から出題。消費者管理、生産者理論など。 |
マクロ経済学 | 国など広く経済を見た理論から出題。IS-LM分析、GDPなど。 |
財政学 | 財政、つまり政府の経済に関する内容から出題。財政制度、政策決定過程など。 |
行政学 | 政府とは?に関する学問から出題。行政の活動、統制など。 |
政治学 | 政治に関する学問から出題。政治の制度や歴史など。 |
経営学 | 経営に関する学問から出題。経営戦略論、マーケティングなど。 |
労働法 | 労働に関する法律からの出題。就業規則、解雇など。 |
SPI | 言わずもがな、就職試験等に受けたあれです。 |
ちなみに全て学ぶ必要はありません。受ける公務員によって、必須科目が異なるのでそれだけ学べばいいです。
ただどの職種でも、この表のマクロ経済学まではみなさん学ぶことになるかとは思います。
なおSPIは地方自治体など、SPIで受験できる自治体のみ使います。
予備校に通うべき??
基本的には行った方がいいと思います。勉強に自信がある人もです。
理由は合格に欠かせない情報が常に入ってくるからです。
例えば下記のようなイメージ。
- 今年法改正があったので、ここはテストに出やすい
- 過去10年間の傾向からして今年の小論文のテーマはこれが来るかも
- A自治体は面接は2:2、B自治体は1:2、こういうことを聞いてくる
加えてこれら情報を集める手間が省ける点もメリットですね。仮に5種類の公務員を受けるとして、それぞれリサーチしている暇はないと思います。
まとめ
当記事では、第二新卒転職の候補先として公務員が有りか無しかについてお伝えしました。
公務員の選択肢を歩む場合でも、試験まではまだ時間があるかと思います。
まずは受ける公務員をどれにするか、自治体以外にも種類はたくさんあるので調べてみてください。
自分で調べるのは面倒、あるいは詳しい人に聞きたい方は全国に校舎がある大原見たいなとこに聞いてみてもいいかもです。
公務員は自分には合わなそう、あるいは公務員と民間企業への転職並行して行おうという方は、当ブログのおすすめ記事をご覧ください。(現在作成中です。お待ちください。)