初心者が真っ先に覚えたいWebマーケティング超基礎用語36コ
Webマーケティングの勉強を始めると、まずぶち当たるのが業界用語です。
ただでさえ難しいのに、カタカナやアルファベットが並ぶので混乱しますよね。
そこで、これからWebマーケティングを学ぶ人が真っ先に覚えたい用語を36コ紹介したいと思います。
なるべく分かりやすく、そしてどんな時に使うのかイメージできる説明を心がけます。
ぜひ参考にしてくださいね。
レベル1 Web業界で働くなら知っておきたい基礎用語
まずはWebマーケティングというより、Web業界で働くなら知っておきたい基礎用語の紹介です。
すでに知っている言葉もいくつかあるかもしれません。
ブラウザ
ブラウザとは、Webサイトを見るためのソフトのことです。
例えばGoogleChromeやSafariなどが該当します。
今あなたも、ブラウザを通してこの記事を見ているはずです。
検索エンジン
キーワードを検索窓に入力して、Webサイトを検索できるシステムのことです。
例えばGoogleやYahoo!、Bingなどが該当します。
この記事に検索から来ていただいた方は、検索エンジンで「Webマーケティング 用語 初心者」と入力したのではないでしょうか。
検索クエリ
検索クエリとはGoogleなどの検索エンジンで、ユーザーが実際に検索したワードのことを言います。
すでに誰かが検索”した”という現在完了形であることがポイントです。
例えば「スーパーサイヤ人 なり方 最速」と検索した人が過去にいなければ、それは検索クエリではありません。
誰かがすでに検索して初めてそれは検索クエリと言います。
BtoB
BtoBとは「Business to Business」の略です。B2Bと表記されることもあります。
何か商品やサービスを販売するにあたり、企業同士で行われる取引のことです。
一般消費者が絡まないことが特徴です。
例えば車メーカーAがガラスメーカーBから窓ガラスを購入する、などはBtoBにあたります。
BtoC
BtoCとは「Business to Consumer」の略です。B2Cと表記されることもあります。
先ほどのBtoBとは違い、企業が消費者に対して商品やサービスを販売する取引のことを言います。
例えばおばちゃんがスーパーマーケットAで醤油を買うことは、BtoCにあたります。
レベル2 Webマーケティングやるなら知っておきたい用語
次はWebマーケティングすなら外せない基本用語です。
カタカナやアルファベットが増えますが、頑張りましょう。
コーポレートサイト
コーポレートサイトとは、あらゆるサイトの中でも企業のことを紹介する目的で作られたものを言います。
企業情報や取り扱いサービス一覧、経営理念などが載っていることが多いです。
例えば三井不動産株式会社、ソニー株式会社などがコーポレートサイトに当たります。
LP(ランディングページ)
LP(Landing Page)とは、一枚の縦長サイトのことを言います。
上から下に向かって心理学的に書いたくなるような構成で書かれており、商品を売ることに徹しているのが特徴です。
オウンドメディア
オウンドメディアとは、企業が情報発信を目的として開設するサイトです。
簡単に言えば、企業のブログです。
無料で有益な情報を発信しつつ、記事を読んだお客様が「良いこと教えてもらったしこの企業から買おうかな」と思ってもらうのが目的です。
WordPress
WordPress(ワードプレス)とは、ブログやサイトを簡単に作れる仕組みのことです。
通常Webサイトはコードをカタカタして作る必要があるのですが、ワードプレスを使えばそんな知識がなくても作れてしまいます。
僕のこのブログもWordPressで作られていますし、ヤマサ醤油株式会社のような大手でも使用されています。
ちなみにパソコンによく入っている文章作成ツール「Word」とは全く関係がありません。
リスティング広告
リスティング広告とはGoogleやYahoo!で検索をした際、上の方に出てくる広告のことです。
検索した言葉に連動して広告が表示されるのが特徴です。(上記の場合「社会人 クレジットカード おすすめ」と検索した人に向けて広告が出ている)
そのため検索した人にとって欲しい情報を教えてくれる広告、つまり比較的うざくない広告となります。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、画像付きで配信される広告のことです。
リスティング広告とは違い、なんとなくサイトを見ている人に広告を配信するのが特徴となります。
そのため、商品やサービスの存在を知らない人にアピールする場として利用されることが多いです。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、外部の人の記事やサイトに自社リンクを貼ってもらう広告のことです。
例えば上記ブログの運営者は楽天の関係者ではありませんが、楽天モバイルを売るためのリンクが貼られていると言った感じです。
他者が記事とかを書いて勝手に売ってくれるため、企業からすれば少ない労力で売れるメリットがあります。
SEO
SEOとは(Search Engine Optimization)の略です。
簡単に言えばGoogle検索した際、サイトを上位表示させるための取り組みです。(※先程のリスティング広告を除く上位)
上位になるとアクセスが増えるため、この業務を行います。
具体的には良質な記事を書いたり、検索エンジンへ正しい情報を伝える、などの業務となります。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスとは、Googleが提供する無料のサイトアクセス解析ツールです。
どのページにどれくらいアクセスがあったとか、何時ごろのアクセスが多いとかを調べることができます。
WebマーケターはこのGoogleアナリティクスに貯まったデータを参考に、次に行う施策を考えたりします。
オーガニック検索(自然検索)
リスティング広告、SEOのところでも少し触れましたが、検索をした際には広告と広告じゃないページが表示されます。
この広告じゃない検索結果達のことを、オーガニック検索と言います。
お金(広告)の力ではなく、実力で検索結果に表示されていることから自然検索とも呼ばれます。
企業としては、お金がかからないオーガニック検索で上位表示させたいのが本音です。
ロングテールキーワード
ロングテールキーワードとは、複数の言葉を掛け合わせて検索されるキーワードのことです。
反対に単一の言葉で検索されるものは、ビッグキーワードと呼ばれます。
ビッグキーワード | ロングテールキーワード |
---|---|
クレジットカード | クレジットカード おすすめ 社会人 |
Webマーケティング | Webマーケティング 基礎 用語 |
転職 | 転職 志望動機 書き方 |
大阪 | 大阪 焼き鳥 おしゃれ |
鬼滅の刃 | 鬼滅の刃 刀鍛冶編 いつから |
ロングテールキーワードは、ビッグキーワードよりも具体的という特徴があります。
検索者が何を知りたかったのか、鮮明に把握しやすいですよね。
Webマーケティングを行う場合、ロングテールキーワードを参考にすることが多いので知っておきましょう。(※今は「へ〜そうなんだ」くらいで大丈夫です)
レベル3 マーケティング用語
Webマーケティングをするには、単純なマーケティングの知識も必要です。
その中から厳選して、よく遭遇するものをいくつか紹介します。
ニーズ
※ベネフィットまで一気にみることをおすすめします
ニーズとはお客様の欲求を指します。
「◯◯したい」など、気持ち的な言葉が入るもののことを言います。
例えば「喉の渇きを潤したい」「ストレスを発散したい」などがニーズです。
「麦茶が欲しい」「カラオケに行きたい」はニーズでは無いことに注意しましょう。
ウォンツ
ウォンツは先ほどをニーズを解決してくれる製品やサービスのことです。
先程の例を踏まえると「麦茶」「カラオケ」が該当します。
丁寧に書けば
- 「喉の渇きを潤したい」というニーズを満たす手段として「麦茶が欲しい」というウォンツが生まれる
- 「ストレスを発散したい」というニーズを満たす手段として「カラオケに行きたい」というウォンツが生まれる
となります。
ベネフィット
ベネフィットとは、商品やサービスを買うことでお客様に訪れる未来のことを言います。
例えば、麦茶のベネフィットは「喉の渇きを潤せる」、カラオケのベネフィットは「ストレスが発散できる」です。
ニーズと似ていますが、ベネフィットは商品やサービスの価値であり、「〇〇したい」といった欲望では無い点に違いがあります。
ここまでを踏まえて丁寧に書くと以下の通りです。
- 喉の渇きを潤したいというニーズが生まれ、喉を潤してくれるベネフィットを持った、麦茶(ウォンツ)を買いたい
- ストレス発散したいというニーズが生まれ、ストレス発散効果というベネフィットを持った、カラオケ(ウォンツ)に行きたい
ターゲット
ターゲットとは商品やサービスを利用するユーザー像として、年齢や性別など大まかに区切った集団のことを言います。
ターゲットと聞くと「20代男性」「40代主婦」など性別や年齢による区切りを想像しますが、他にもいくつかあります。
代表的なものは以下の4つです。
- 人口統計的属性
→「年齢」「性別」「年収」など、統計学で見るような数値で区切る属性 - 心理的属性
→「脂っこいものが嫌い」「高くても良いものを買いたい」など、価値観や嗜好で区切る属性 - 地理的属性
→「大阪在住」「駅から遠いところに住んでいる」など地理的要素で区切る属性 - 行動的属性
→「マーケティング本ばかり買っている」「シャンプーを2ヶ月に1回買う」など購買傾向や購買頻度で区切る属性
ペルソナ
ペルソナとは、商品やサービスを利用するユーザー像として、具体的なイメージを設定したもののことを言います。
ターゲットはざっくり区切った集団でしたが、ペルソナは細かく設定しているところに違いがあります。
例えば20代男性、立命館大学卒業、車用部品メーカー勤務、年収450万円、既婚で妻は妊娠中、など。
具体的に1人の人間の顔が思い浮かびそうなくらいまで設定するのがペルソナです。
3C分析
3C分析とは、マーケティングの戦略を立てるときに使う型(フレームワーク)のことです。
- 市場(Customer)
- 競合(Competitor)
- 自社(Company)
これら3つの状況を分析するので3Cと呼びます。
分析の流れとしては、市場で求められていることを探り、その中から競合がまだやってないことかつ、自社で提供できることを探す感じです。
要は、自社に勝ち目のある戦略が無いかを探るのが目的です。
休憩 業界人が(調子に乗って)使うカタカナ言葉
ここで少し休憩です。
業界の人がよく使うカタカナ語をいくつか紹介します。
覚えなくていいですし、飲み物でも飲みながら流し見してくださいねw
エビデンス
エビデンスとは、英語のevidenceから来ている言葉です。
マーケティング界隈では「根拠」と言う意味でよく使います。
マーケティングをしていると
- この方法で売りましょう
- この広告文でいきましょう
と上司やクライアントに説得することが多いですが、「ほんとにそれでいけるの?」と言われることもしばしば。
そう言ったときに言い返せるよう、エビデンスを用意することが多くあります。
根拠じゃいかんのか??思いますが、なぜかマーケターはカタカナを使います。
トンマナ
トンマナとは、トーン&マナーの略です。
デザインやスタイルの一貫性を持たせるという意味合いで使います。
堅い感じのサイトなのに、話し口調の文章を投稿するのは変ですよね。
そんな感じの違和感が少しでもあれば、上司とかクライアントとかが「トンマナトンマナ」って言ってきます。
統一感を気にしすぎる人と仕事をしたことがある人は、トンマナって言葉が嫌いです。
バッファ
バッファとは、英語のbufferから来ている言葉です。
直訳すると緩衝ですが、業界では「(時間的な)余裕」という意味で使います。
もし何かイレギュラーな事があっても、施策を完遂できるよう余裕を持って取り組めって感覚ですね。
それをかっこよくバッファと言っちゃうんです。
転職してバッファバッファうるさい人がいても、オリックスバファローズファンという訳ではありません。
アジェンダ
アジェンダは、英語のagendaから来ている言葉です。
会議の議題をまとめた進行表のようなものを指します。
会議のゴールは何なのか、何について話すべきなのか明確にするために用意します。
議題とか進行表とかでいいんですけどね。あなたもかっこよくアジェンダと言いましょう。
ペンディング
ペンディングとは、英語のpendingから来ている言葉です。
本来の宙ぶらりんという意味の単語ですが、業界では「保留」という意味で使います。
会議やプロジェクトが何らかの理由で延期になった場合に使うイメージです。
保留とか延期とか言えばいいのに、どうしてもペンディングって言っちゃうんですねぇ。
僕も使ってますすみません。
レベル4 アクセス解析で使う用語
最後に、マーケティング分析で使う用語をお伝えします。
一気に小難しくなりますが、あまり気負わずいきましょう。一回で覚える必要もありません。
マーケティングの勉強が進んだ時に「あ〜そんな用語もあったな」と思い出せれば十分です。
PV
PVとはページビュー(Page View)を略した言葉です。
ウェブページの閲覧回数のことを指します。
アクセス数とほぼ同じ意味ですね。
サイトが1ページ閲覧されれば1PV、500ページなら500PVとなります。
CV
CVとはコンバージョン(Conversion)を略した言葉です。
お客様がサイトから購入や申し込みなど、なんらかのアクションをしてくれた状態のことを言います。
例えばAmazonで商品を1つ購入すれば1CVといった感じです。
また有料購入以外、例えば無料資料請求などもCVとなりますよ。
Webマーケターは基本的にこのCVを増やすためにマーケティングをしていきます。
CVR(コンバージョンレート)
CVRとはコンバージョンレート(Conversion Rate)を略した言葉です。
サイト訪問者のうち先程のCVが起きた割合を示す数字です。
「CVR = CVに至った人の数 ÷ サイトの訪問者数 ×100」とすることが多いです。
例えば1000アクセスのうち10件CVがあれば、CVRは1%となります。
Webマーケターはこの数字も伸ばさなければなりません。
CVRを2%にすることができれば、同じ1000アクセスでも倍の20件CVを獲得できるからです。
CPA
CPAとはCost Per Actionを略した言葉です。
顧客獲得単価のことを意味します。
お客さん1人獲得するのにどれくらいの費用がかかったのか、という数字です。
「CPA = 総コスト ÷ CV数」とすることが多いです。
例えば1万円の広告を配信して2人のお客さんを獲得できれば、CPAは5,000円となります。
CPAは基本的に低い数字になることを目指します。
1人当たりにかかるコストは低い方が良いからです。
インプレッション
インプレッションとは、広告などが表示された回数のことを意味します。
ネットの広告って、表示されて、その後クリックすることで企業のサイトに飛びますよね。
クリックされた回数を計測するのは想像できると思うのですが、Webマーケでは表示された回数も計測します。(次に解説するCTRを計算するときに使います)
この時の1表示したことを、1インプレッションと言います。
CTR
CTRとはClick Through Rateを略した言葉です。
クリック率のことを意味します。
「CTR = クリック数 ÷ インプレッション数(広告表示回数)× 100」とすることが多いです。
例えば1000回広告表示されて10クリックだった場合は、CTRは1%となります。
CTRは高くなることを目指します。
仮に3%にすることができれば、同じ1000回表示でも30クリック獲得できるからです。
CPC
CPCとはCost Per Clickを略した言葉です。
クリック単価のことを言います。1クリックあたりにかかった費用ということです。
「CPC = 広告費 ÷ クリック数」とすることが多いです。
例えば1万円払って50回クリックされた場合、CPCは200円となります。
CPCは低くなることを目指します。
1クリックにかかるコストは低い方が良いからです。
ROI
ROIとは、Return On Investmentを略した言葉です。
投資対効果のことを意味します。広告に対してどれくらい利益を回収できたかということです。
「ROI = 利益金額 ÷ 投資金額 × 100(%)」とすることが多いです。
例えば50万円広告を出して80万円の利益があれば、ROIは160%となります。
ROIは高くなることを目指します。利益は多い方がいいからです。
ROAS
ROASとはReturn On Advertising Spendを略した言葉です。
広告の費用対効果のことを意味します。先程のROIに似ていますが、ROASは売上の回収具合を測る点に違いがあります。(ROIは利益の回収具合でした。)
「ROAS = 広告からの売上 ÷ 広告費 × 100(%)」とすることが多いです。
例えば50万円広告を出して100万円の売り上げがあれば、ROASは200%となります。
ROASも高くなることを目指します。売上は多い方がいいからです。
まとめ
初心者が真っ先に覚えたい用語36コをお伝えしました。
おそらく一回で覚えるのは不可能です。
また、学校のテストとは違い覚える必要もないです。
Webマーケターは常にパソコンを前に仕事をするので、忘れたらググればいいからです。
分からなくなったら調べる、忘れたら調べる、これを繰り返していくうちに自然と覚えられます。
その思い出しの際に、この記事を活用していただければ幸いです。