Webマーケティングにはどんな仕事がある?必要なスキルはなに?
Webマーケティングを身につけるためには、どんな仕事内容で、必要なスキルは何かを把握することが大事です。
でも、
- 業務内容が多すぎて把握できない
- 業務内容の説明記事を見ても難しすぎてわからない
- カタカナや英語が多くて混乱する
上記理由から調べれば調べるほど頭がパニックになってはいませんか?
そこでこの記事では、Webマーケティングの仕事内容をわかりやすく解説します。
同時に現役Webマーケターの僕が、実体験を踏まえながら必要なスキルについてもお伝えします。
Webマーケティングとはどんな仕事?
Webマーケティングは「Web」と「マーケティング」が合わさった言葉です。
マーケティングは「売れる仕組みを作ること」を意味します。
つまりWebマーケティングは「Web経由で売れる仕組みを作ること」と言えます。
ざっくり分けると、業務内容は以下の4つです。
- 売るためのサイトを作る
- サイトへ集客する業務
- サイトを売れるページにする業務
- 既存顧客(接点のある顧客)を育成する業務
また、これら業務を行うにあたり、データを分析したり仮説を立てたりすることも仕事の一部となります。
Webマーケティングの業務内容
Web経由で売れる仕組みを作るため、Webマーケターはどんな業務を行なっているのでしょうか。具体的に説明していきます。
なお、先ほどお伝えした下記4つの分類に沿って解説していきますね。
- 売るためのサイトを作る業務
- サイトへ集客する業務
- サイトを売れるページにする業務
- 既存顧客(接点のある顧客)を育成する業務
売るためのサイトを作る業務
Webマーケティングを行うためには、売ることに特化したサイトが必要です。
そのため、そのようなサイトがない場合、まずは作る工程からスタートします。
LP制作
LPとはランディングページ(Landing Page)の略で、一枚の縦長サイトのことを言います。
例えばこのようなページです。→楽楽精算
基本的には冒頭から文末に向かって、売れる構文や心理学を使って作ります。
そして、サイト訪問者に「この商品に決めた!」と思ってもらうのが目的です。
このようなページを作るのが、LP制作業務です。
オウンドメディア構築
オウンドメディアとは、企業が情報発信を目的として開設するサイトです。簡単に言えば、企業のブログです。
例えばこのようなページです。→ビズリーチのオウンドメディア
基本的には、その商品を買うであろう人の悩みを解決する記事を投稿します。
記事を読んだお客様が「ノウハウを教えてもらったしこの企業から買おうかな」と思ってもらうのが目的です。
そのためのサイト設計、記事書きなどを行うのがオウンドメディア構築です。
サイトへ集客する業務
どれだけ売れるLPを作成しても、どれだけ質の高いノウハウが書かれたオウンドメディアを作成しても、見られなければ意味がありません。
下記2つは、そんなサイトのアクセスを増やすための業務です。
Web広告運用
Web上に広告を配信して、先ほどのLPやオウンドメディアに送客する方法です。
Google検索をした際に上の方に表示されている広告を見たことはありませんか?
この箇所に広告を出すのが、Web広告業務です。
そのほかにも、下記のようなWeb広告手法があります。
お金さえあればアクセスを増やせるので、即効性が求められる時にWeb広告が使われます。
SEO
SEOとは(Search Engine Optimization)の略です。
簡単に言えば、Google検索した際、サイトを上位表示させるための取り組みです。
良質なブログ記事を書いたり、Google検索エンジンへの対策などを行います。
上位になるとアクセスが増えるため、この業務を行います。
またSEOで集めたお客様は、広告で集めるお客様より購入する確率が高いです。(あ〜そうなんだくらいで思っておいてください)
そのため、優良顧客を集客したい時にもSEOを行います。
サイトを売れるページにする業務
サイトを作ってアクセスを増やしても、売れ行きが鈍いことは多々あります。
そこで必要になってくるのが、サイトを売れるページに修正する業務です。
LPO
LPOとは(Landing Page Optimization)の略です。
売るためのサイトとして作ったLPを、より売れるためにする業務です。
LPのセールスコピーを変更したり、デザインの変更などを行います。
基本的に完璧なLPを一回で作れることは稀なため、この工程が発生します。
なおLPOは先ほど解説したSEOとは違い、アクセスを増やす目的では行いません。
アクセスした人の中から、購入する人を1人でも多く増やすために行います。
導線設計最適化
Webで商品を売る場合、サイトに来た人がそのまま購入に至らないケースも多いです。
例えば広告で商品の存在を知ったとしても、
- 企業ホームページを見て、あやしい会社ではないかを調べたり
- 企業ブログで商品の活用例を見たり
- 利用者の声を見て評判を確認したり
上記のような行動を行ってから購入する方も多いからです。
導線設計最適化業務は、この流れを快適にしていただけるよう行う業務です。
最適な場所へのリンク配置や、そもそものサイト設計見直しなどを行います。
欲しい情報がスムーズに探せず、他社に目移りしてしまうのを避けることが目的です。
既存顧客(接点のある顧客)を育成する業務
Webで商品を売る場合、無料の会員登録等をしてくれる場合があります。
そんなお客様に対して、商品を買ってもらえるよう取り組むのが顧客育成業務です。
メルマガ運用
購読希望者に対してメールマガジンを配信する業務です。
クーポンを配信したり、ブログの更新情報などを配信し、購買意欲を促進することが目的です。
メルマガは嫌われてそうなイメージがありますが、効果があるのでWebマーケティング手法でも多く使われます。
また、数ある手法の中でもかなりコストが低いので、低予算で売上を伸ばせる優秀な手段でもあります。
SNS運用
SNS運用はTwitterやInstagramなどで、商品情報に関する投稿などを行う業務です。
認知度向上を目的として行われます。
若者の80%がSNSを利用しているデータもあり、絶好の認知度拡大手法なのです。
また、SNSはリツイートのように無料で拡散される可能性があるため(バズる)、コスパもかなり良い手法となります。
さらに、フォロワーと交流することでファンを獲得する使い方もできるのが特徴です。
Webマーケターの種類
お伝えしてきた通りWebマーケティング手法はたくさんあります。
ただし、Webマーケターとして転職希望の場合、全てを完璧にこなす必要はありません。
なぜなら下記のように、分野別で募集されていることが多いからです。
アカウントプランナー(広告系)
アカウントプランナーとは、Web広告を出したい取引先とやりとりする職種です。
簡単に言えば、広告代理店で働く人になります。
業務としては主に、企画や提案、広告配置を行います。
従ってアカウントプランナーを目指す人は、以下の業務をメインで学ぶのがおすすめです。
SEOコンサルタント(SEO系)
企業はSEOも外注することがあります。
SEOコンサルタントは、そんな取引先とやり取りをする職種です。
業務としては主にSEO施策の企画や提案、実行を行います。
従ってSEOコンサルタントを目指す人は、以下の業務をメインで学ぶのがおすすめです。
事業会社マーケター(全般系)
アカウントプランナーとSEOコンサルタントは、基本的に広告代理店勤務です。
しかしWebマーケターには、商品やサービスを自前で持つ会社、いわゆる事業会社のWebマーケティング部署で働く選択肢もあります。
例えばダイキンのWeb広告担当者、ホンダのSEO担当者みたいな感じです。
事業会社マーケターは基本的に、ほぼ全てのWebマーケティングに携わることになります。
従って学ぶべきは先ほど紹介したWebマーケティング全てです。
ただしすべて完璧じゃなくても、浅く広い知識があれば転職は可能です。
Webマーケティングを行うのに必要なスキル
Webマーケティングの種類は豊富です。
そんな中、どの手法を行うにしても求められる能力があります。
ここからは実際の経験も踏まえつつ、Webマーケティングを行うのに必要なスキルをお伝えします。
仮説を生み出す力
Webマーケティングを行う際、データが完璧に揃っていることはまずありません。むしろデータがない場合の方が多いです。
自分の頭で考えた仮説をもとに、施策を実行します。「お客様はこんな商品を求めているだろうから、この訴求で行こう」といった感じです。
そのため、仮説を生み出す力が必要です。
たとえ全くデータがない状況でも、上司からの指示が1つもなかったとしても「こうじゃないか?」と思える力を蓄えましょう。
プレゼン力(説得力)
実行するWebマーケティング手法を決めたら、その次は上司(取引先)への説得が待っています。
なぜこの施策でいくのか、なぜこの層を狙うのかなど、パワポなどを使って説明します。
上司(取引先)も無駄なことはしたくないので、行う施策が間違ってないか納得したいからです。
なお先ほどの話とも繋がりますが、実行する施策は仮説をもとに考えられます。つまりちょっとフワッとしています。
しかしフワッと要素が感じられたら、上司(取引先)もOKとは言えません。
そのため、仮説なのに正解っぽく聞こえるような説明能力が求められます。
セールスコピーの技術
Webマーケティングでは、主に文章で商品やサービスを売ります。
そのため購買に結びつけるための文章、つまりセールスコピーの技術が必須です。
どんなにWeb広告の知識を身につけても、どんなにおしゃれなLPでも、お客様の心に刺さらない文章では売れません。
正直この技術の優劣が、Webマーケターの力量の差と言っても過言ではないくらいです。
Webマーケティング学ぶなら、セールスコピーも同時に勉強しましょう。
情報収集能力
優秀なWebマーケターがよく口にする言葉があります。それは「リサーチが9割」というもの。
これには僕も同感です。確かに
- 売りたい商品そのもののスペックデータ
- 商品を買うであろう人のデータ
- 商品が所属する市場のライバルデータ
などの情報が集まったときほど、良い施策を行えるからです。(へぇ〜くらいで思っておいてください)
ですがこう言った情報は、待っているだけではやってきません。自分で探し求める必要があります。
そのため自分から情報を取りに行く力、情報収集能力が求められるのです。
Webマーケティングの勉強は効率が大事
この記事で紹介したように、Webマーケティングは幅広いです。
全部やっていたらめちゃくちゃな時間がかかります。
そのため身につけようと思っている方は、効率的な勉強を心がけましょう。
ビジネススクール等に通うのもありかもしれませんね。
なお当サイトでも、実体験を踏まえた最適な勉強法や学習の順番を更新していきます。
あなたのWebマーケティング学習の参考になれば幸いです。