新卒3年以内の社員だが、今の会社を辞めて転職しようと思っている。
しかし
- 自分はスキルなし経験なしなので、転職に少し不安がある
- 市場価値を高めるべきなのは分かっているが、どの資格・スキルを取ればいいかわからない
- 第二新卒に役に立たないものは避けたい
上記のようなことで悩んではいませんでしょうか。
そこで実際に新卒10ヶ月で第二新卒転職をした僕が、スキルなし第二新卒におすすめの資格・スキル7選をお伝えします。
先に結論を言うと以下の7つです。
- プログラミングスキル
- Webマーケティングスキル
- Webデザインスキル
- 簿記
- TOEIC
- 宅建士
- 第二種運転免許
目次
第二新卒転職は「経験」「実績」「スキル」のうちどれか1つでもあると有利
企業は転職者採用において、あなたの市場価値を見て合否判断することが多いです。
その市場価値は主に
- 経験
- 実績
- スキル
- 若さ
- やる気
によって構成されています。
そして第二新卒転職する人の9割以上が「若さ」と「やる気」を武器に転職活動を行います。
逆に言うと「若さ」と「やる気」以外の要素を持っていれば、かなり目立つことができます。
企業の採用担当者は「また若さとやる気か・・・。いいことなんだけどさ。」って飽き飽きしているからですね。
しかし現状目立った経験や実績がない人は、今から身につけるのは不可能です。当たり前ですが経験と実績は身に付けるのに数十年かかるからです。
ということは、他の第二新卒転職者と差別化するために「スキル」を伸ばすのが最適と言えます。
思っているほどみんなスキルさえ持っていない
僕は実際に第二新卒転職をしましたが、みんなマジのマジで「若さ」と「やる気」しか持っていません。
なので何か1つでも「スキル」を持っていれば、本当に有利に転職活動ができるようになりますよ。
しかもそのスキルは、プロレベルである必要もないです。
スクールに通ったレベルでさえ、他の転職者と比べて1番になれる可能性があります。
むしろ僕は「市場価値を高めるためにスクールに通った」という行動自体が転職先で評価されたくらいですから。
それほどみんなスキルを持っていないし、差別化を図ろうともしていません。
だからこの記事を読んだあなたには、ぜひとも何か1つでもいいからスキルを身につけて第二新卒転職に挑んで欲しいです。
数倍以上第二新卒転職を優位に進めることができます。
スキルなし第二新卒におすすめの資格・スキル7選
ではスキルなし第二新卒におすすめの資格・スキルを紹介したいと思います。
実際に第二新卒転職をして、これ強いなぁと感じたものです。
具体的には以下の7つです。
- プログラミングスキル
- Webマーケティングスキル
- Webデザインスキル
- 簿記
- TOEIC
- 宅建士
- 第二種運転免許
プログラミングスキル
プログラミングはWebサービスやスマホアプリ、ホームページの制作などができるようになるスキルです。
ご存知の方も多いと思いますが、プログラミングができる人材はかなり不足しています。
そのためプログラミングスキルを身につけると、必然的に市場価値が上がります。
なお、プログラミングスキルを身につけて転職できる会社はIT企業だけという感じがしますが、実はそんなことはありません。
例えば〇〇食品のIT部門や、〇〇旅行社のIT部門などが挙げられます。
IT部署の募集でなかったとしても、将来的に使える人材と判断されることから採用に至る場合もあります。
こういう恩恵が受けたい場合はプログラミングスキルの取得がおすすめです。
- Webサービス開発会社:(例)株式会社エイチーム
- サイト制作会社:(例)株式会社LIG
- アプリ開発会社:(例)CRINKS株式会社
- ゲーム(ソフトウェア)開発会社:(例)株式会社スマイルメーカー
- 企業のIT部門:(例)株式会社ブルボン
- プログラミングスクールに通う:(例)DMM WEBCAMP
- Udemyで独学:(例)【世界で30万人が受講】フルスタック・Webエンジニア講座
- 本などで独学:(例)スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第2版
Webマーケティングスキル
Webマーケティングはホームページのアクセス数を伸ばしたり、GoogleやYahoo!などの広告を運用するスキルです。
こちらもプログラミング同様人材不足が懸念されており、スキルを身につけるだけで市場価値がかなり上がります。

なおWebマーケティングスキルに関しては、専門にしているIT企業はもちろんのこと、マーケティング部署がある企業分だけ求人が潜在しています。
おそらく100社あれば99社はマーケティング部はありますから、このスキルを身につけたら食いっぱぐれることはないでしょう。
しかもWebマーケターは年収も高いですし、副業などもしやすいです。
ですから第二新卒転職を優位にしてくれるのはもちろん、将来的な安定や高年収の確保を狙いたい方にもおすすめですね。
- SEOコンサル会社:(例)株式会社ウィルゲート
- Web広告運用会社:(例)サングローブ株式会社
- 企業のマーケティング部門:(例)株式会社アガルート
- Webマーケティングスクールに通う:(例)マケキャン(旧DMM MARKETING CAMP)
- Udemyで独学:(例)成約率の高いLP構築法 × 爆発的に売り上がるWeb広告運用術
- 本などで独学:(例)沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター
Webデザインスキル
Webデザインはホームページやアプリ、通販サイト(ECサイト)のデザインや使いやすい設計を考えるスキルです。
WebデザイナーもプログラミングスキルやWebマーケティング同様、仕事が急激に増えているのにもかかわらず人材はいないと行った状態になっています。
しかもコロナでネットを使う人が増えたので、今後ますます仕事は増えます。
ということは、Webデザインスキル保有者の市場価値は高まること確定です。
また、デザイナーは考える仕事ですから、AIが代わりにできるような仕事ではありません。
ですからWebデザインのスキルを身につけれたら、将来は安泰でしょう。
たとえ将来的にホームページというものがなくなったとしても、デザインという仕事は無くなりませんし。
少しでもデザインに興味があるならWebデザインスキルは身につけるべきですよ。
- サイト制作会社:(例)株式会社LIG
- Webサービス開発会社:(例)株式会社インゲージ
- 企業のIT部門:(例)アイリスオーヤマ株式会社
- Webデザインスクールに通う:(例)テックキャンプ デザイナー転職
- Udemyで独学:(例)Webデザイナーのキャリアを未経験からスタートするためのオールインワン講座
- 本などで独学:(例)1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座
簿記
次に紹介するのは、資格ランキングとしても上位に位置する簿記です。
この資格を持っているとお金の動きなどが理解できるようになるので、企業の経理部門や会計事務所などを志望したい人は有利ですね。
また、直接会計に関係する仕事でなくても数字に強いことの証明となりますから、営業職や工業簿記を使う製造業なんかも有利になります。
ただし第二新卒転職においては最低でも簿記2級、有利にしたいなら簿記1級は必要だと感じます。
なぜなら簿記3~2級を持っている人は山ほどいるからです。
経理部門などの実務経験があるなら別ですが、スキルなしを埋めるために簿記を学ぶなら1級を目指しましょう。
- 企業の経理部門:(例)株式会社コメダ
- 会計事務所:(例)中央会計株式会社
- 営業職:(例)SOMPOひまわり生命保険株式会社
- 簿記スクールに通う:(例)LEC東京リーガルマインド
- Udemyで独学:(例)スキマ時間で!ビジュアル簿記2級【商業簿記編】
- 本などで独学:(例)簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級
TOEIC
TOEICは説明不要だとは思いますが、英語力測定テストの1つです。
合格不合格ではなく点数方式となっており、満点である990点に近ければ近いほど第二新卒転職でも評価されます。
- 500点
→英検2級レベル。偏差値48程度。
→市場価値評価:ほぼなし。 - 600点
→英検2級と準1級の間。偏差値51程度。
→市場価値評価:少しあり。中小企業なら評価されるかも。 - 700点
→英検準1級レベル。偏差値58程度。
→市場価値評価:いい印象をもたれる。企業を選べるようになる。 - 800点
→英検準1級と1級の間。偏差値62程度。
→市場価値評価:かなり評価が高い。中小企業なら苦労なく合格できる。 - 900点
→英検1級ギリ合格レベル。偏差値68程度。
→市場価値評価:評価は神レベル。企業から働いて欲しいとお願いされるレベル。 - 990点
→英検1級合格レベル。偏差値73程度。
→市場価値評価:神以上に偉い。独立して働けるレベル。
なお第二新卒でスキルとして自慢できるレベルは最低でも600点、できれば700点以上欲しいところです。
600点もまあまあ難しいのですが、結構持っている人が多いんですよね。
しかし700点を超えると極端に保有者が減るので、企業を選んで転職できるようになります。
600点でも十分評価されますが、企業を選んだり外資系や大手企業を狙う人は700点以上を目指しましょう。
- 英語力が求められる企業:(例)楽天カード株式会社
- 外資企業:(例)TDCX株式会社
- 貿易事務企業:(例)株式会社インターナショナルエアーカーゴーシステムインク
- TOEICスクールに通う:(例)プログリット
- Udemyで独学する:(例)高卒ニートの僕が6ヶ月でTOEIC960点取った具体的な勉強法
- スタサプイングリッシュで独学する:スタディサプリ公式サイト
- 本などで独学する:(例)はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト全パート完全攻略
宅建士
宅建士は正式名称「宅地建物取引士」と呼ばれるものです。
主に不動産業界へ転職したい人向けの国家資格となっています。
不動産業を行う会社では、社員5人に1人の割合で置いておかないといけません。
つまりこの世から不動産業が無くならない限りは、需要がある資格となります。
また、実は不動産業界で働いている社員でもこの宅建士を持っていない人も多いので、この資格をとれば不動産業界への転職は可能となるでしょう。
その分取得するのが難しいということなのですが、逆に言えば取れれば勝ちです。
不動産業界は年収も高いし安定性もあるので、もしこの業界を狙うなら勉強を始めましょう。
- 不動産業界全般:(例)株式会社オープンハウス、株式会社エイブル
- 宅建士スクールに通う:(例)アガルート公式サイト
- 本などで独学する:(例)2020年版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト
※宅建Jobエージェントを使えば資格を持っていなくても転職できます
第二種運転免許
最後に紹介するのは第二種運転免許です。
タクシーの運転手をする際に必要な資格です。
タクシーの運転手は世間的にネガティブなイメージがもたれることもありますが、第二新卒転職者にとって結構穴場の転職先だと思います。
なぜなら
- 年収が高いので若いうちから資産形成しやすい
- 自分のペースで働くことができる
- 若い社員が少ないので、管理職・幹部候補になれる
という理由が挙げられるからです。
また、自動運転で仕事がなくなるかもと言われていますが、あと数十年はかかるでしょう。
その間に次の次の転職先の勉強や、独立のための勉強期間とすれば、もし仕事がなくなっても大丈夫です。
年収が高いので、貯金して投資を始めていくなんて道もありますし。
なのでタクシー会社は大企業への転職や独立したいけど今すぐは無理、という方がとりあえず転職する先としてもおすすめですよ。
※ちなみにほとんどのタクシー会社は、採用後に第二種運転免許取得のための費用を負担してくれます。P-CHAN TAXIというタクシー専門の転職サイトに全額免除に求人が集まっているので興味あればぜひご覧ください。
- タクシー会社:(例)日本交通株式会社、阪急タクシー株式会社
- バス会社:(例)JRバス関東株式会社、阪急バス株式会社
- 教習所に通う:(例)教習所サーチ
- 転職してから通う:P-CHAN TAXIというタクシー専門の転職サイトに、資格取得費用を全額補助してくれる求人が集まっています。
スキルを身につけるとブラック企業を避けれるようになる
スキルなしで第二新卒転職をすることはできると思いますが、おそらく受かってもブラック企業でしょう。
スキルも経験もない早期離職を欲しいと考えるのは、誰でもいいからとりあえず人が欲しい企業だけだからです。
しかしスキルを身につければ別です。
単純な人手ではなくあなたの価値に対して欲しいって考える企業が増えますから、ホワイト企業も見向きしてくれるようになります。
つまり第二新卒であったとしても、企業を選んで転職活動ができるようになるのです。
詳しいことについては第二新卒転職でもブラック企業に行かなくて済んだ方法で詳しく解説しています。
スカウトも来るようになる
あなたを欲しいって考える企業が増えるということは、スカウト型転職サービスに登録するとスカウトも多くなります。
スカウトなんてこねーだろって思っていたかもしれませんが、それはスキルなしの時の場合です。
今回紹介したスキルどれか1つでも身につけたら「一度お話ししませんか?」と企業のほうから言ってくるでしょう。
それくらい若くてスキルを持っているってことは有利なのです。
なのでスキルを身につけるならばぜひスカウト型転職サービスの登録は必須です。
また、あなたのどんなスキルが評価されるかわかりません。
今働いている会社でやっていることや、学生時代にやっていたこと、性格や趣味が評価されるケースも多いです。

僕は入社半年の時に登録しましたが、それでもスカウトが来ましたよ。
ですから登録するのを忘れないついでに、今からでも登録しておくことをおすすめします。
特にやりたいことがわからない・こだわりがないならIT系のスキルがおすすめ
スキルなし第二新卒におすすめの資格・スキルを7つお伝えしました。
この中で自分に興味があるものがあったら、その資格orスキルを身につけて第二新卒転職に挑んでください。
ただし、自分は特にやりたいことがわからない・こだわりなどがない。
だから1番第二新卒転職に役に立つやつを知りたいって思う場合もあると思います。
そんな場合はIT系のスキルであるプログラミング・Webマーケティング・Webデザインがおすすめです。
なぜなら
- 取得までに時間がかからないのに企業には評価されやすいから
- IT系の仕事は早期離職とか関係ないから
- 将来的に副業・独立も狙えるから
です。
取得まで時間がかからないのに企業には評価されやすいから
今回お伝えしたスキルを含め、世の中にはいろいろなスキルや資格があります。
ITスキルはその中でもダントツでコスパがいいです。
なぜなら企業から「欲しい!」って思われる人材になるまでに、そんなに時間を要しないからです。
例えばTOEICで企業から評価されるには最低でも600点は必要となります。
おそらく普通に勉強しても最低半年〜1年はかかりますね。
一方ITスキルであれば、TOEIC600点同等に評価されるレベルになるにはスクールに3ヶ月通うだけで到達できます。
正直言ってITスクールに通ったレベルと、TOEIC600点は後者の方が能力的には上です。
しかし
- 第二新卒者でITスキルを持っている人がTOEICや簿記ほどいないこと
- 企業内にもITスキルを持った人材が少ないこと
から、努力量は少ないのにITスキルが評価される世の中なのです。
第二新卒転職したいと言うことは、そんなに長期間勉強している時間があったら次の会社に行きたいはず。
であれば、少ない努力で評価されてしまうITスキルを身につけるほうが賢い選択と言えます。
IT系の仕事は早期離職とか関係ないから
ITスキルを身につけた場合の転職先は、多くの場合でIT企業となるでしょう。
そんなIT企業は良い意味でドライな考えをしています。
転職者に求めているのは経験や実績ではなくあなたが何ができるかなので、スキルがあれば早期離職とかどうでもいいんです。
極端な話あなたが1日で辞めた社員でも、スキルがあれば採用されます。
ですから早期離職が原因で不利になりやすい第二新卒転職においては、ITスキルを学んでIT企業を受けるのが正攻法なのです。
副業ができるようになる。将来的には独立も。
ITスキルを身につけて転職する場合、他のスキルを身につけた場合と大きく違う部分があります。
それは、ITスキルを身につけると副業ができるようになるので、転職して年収UPに加えて副業収入も入るということです。
例えば簿記スキルを身につけて年収400万円で転職をした場合、当たり前ですがあなたの年収は400万円となります。
しかしITスキルを身につけて年収400万円のところに転職をした場合、副業で月10万円稼いでいれば年収520万円ですからね。
また、本業でスキルを磨きつつも副業をやっていけば、おのずと副業単価もあがり副業だけで月20万円となることも夢ではありません。
こうなってくると独立してフリーランスをするという選択肢も出てきますよね。
ですから将来的に副業をしたい場合や、あわよくば独立したいと思っているならITスキルを身につけるのが得策です。
どの資格・スキルを身につければいいか決めきれないなら
なお、どの資格・スキルを学べばいいか、いまいちよくわからない人も多いと思います。
そんな場合は以下の本を参考に自分のやりたいこととすり合わせるのがおすすめです。
「好きなこと」×「得意なこと」に加えてあともう1つの要素を組み合わせた方法で、自分に向いているものを探せますよ。
また、第二新卒転職エージェントという無料のサービスを利用すれば、対人で自分に向いている仕事の相談をすることができます。
キャリアのプロが、あなたの性格や思考に応じて向いている仕事を診断してくれますよ。
おすすめの第二新卒転職エージェントは以下の記事で解説しています。
転職エージェントを利用するのがちょっとめんどくさいという人はRe就活「適職診断」もおすすめです。
これなら今すぐにでも自分に向いている仕事を診断できます。完全無料ですし。
実際に僕も使ってみましたが、かなり詳しく性格について分析されるのでおすすめですよ。

まとめ:転職をしなかったとしても社内で評価があがる
この記事では実際に新卒10ヶ月で第二新卒転職をした僕が、スキルなし第二新卒におすすめの資格・スキル7選をお伝えしました。
- プログラミングスキル
- Webマーケティングスキル
- Webデザインスキル
- 簿記
- TOEIC
- 宅建士
- 第二種運転免許
ちなみにITスキルや簿記、TOEICなんかは今あなたが働いている会社でも使えるスキルです。
ということはもし万が一転職しないとなった場合でも、現在の会社で評価されて年収があがるケースは大いに考えられます。
つまりスキルを学ぶということは、どう転んでも損することはないのです。
また、スキルを身に着ける=絶対に転職しないといけないわけでもありません。
スキルを身につけたら今の会社で評価されだしたから、やっぱり転職しないでおこうかなってなってもいいんです。
1番ダメなのは、転職したいと思っているのに何もしないことです。
なので今すぐにでも適職診断をしてみるなど、無料でできることから市場価値を上げる行動をし始めましょう。
こんにちは、かわんちゅ(@kawaaanchu)です。僕は新卒で入った会社を10ヶ月で辞めて第二新卒転職しました。この記事は、その実体験をもとに執筆しています。